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「初めてワンちゃんを飼ったけどどんなフードをあげたらいいのかわからない😢」
「今まで食べてたフードを食べなくなった😢」
「シニアになったらフードを変えなくちゃいけないの?😢」
ワンちゃんを飼っていると、度々「フード選び」に悩まされますよね。
ドッグフードコーナーでウロウロ・・・ネットで選ぶと種類が豊富すぎて迷う・・・。
原材料を見ても、何が良くて何がだめなのかさっぱり。結局パッケージで選んでるという方も多いのでは?
こんなお悩みを解決するべく、「ドッグフード選びの5つのコツ」をまとめました。
フード選ぶはコツさえ知ってしまえば決してむずかしくありません😊
※ここでのドッグフードは「ドライフード」になります。
ドッグフード選びのコツ
ペットフード公正取引協議会の証明について明記がある
ペットフードの栄養基準のガイドラインは「米国飼料検査官協会」(通称AAFCO/アアフコ)の基準が世界的に使われています。
国内ではAAFCOに準拠した栄養基準をペットフード公正取引協議会が定めています。
「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」
と記載されたものは一定の栄養基準をクリアしたフードであり、「総合栄養食」=これと水だけで健康を維持できるフード、として認定されています。
この記載は最低限確認すべきポイントです。
多頭飼いでなければ1~2Kgの少量か「小分けパック」入りを選ぶ
フードには脂肪分としてフィッシュオイルや植物油脂が使われていることが多いです。
さらにワンちゃんの嗜好性を高めるため、多くのフードは最終工程でオイルコーティングされています。フードに触れると手に油がつくのはオイルコーティングされてるものがほとんど。
これらは時間とともに酸化します。
多くのフードは原材料を見ると、酸化防止剤(ローズマリー)などが含まれていますが、酸化防止剤が配合されているからと言って酸化しないわけではありません。
酸化したフードは味も落ちるし、過酸化脂質が増えた油は動脈硬化など健康を害する恐れがあります。さらに胃腸障害や下痢などの症状を引き起こす場合も。
フードは1回の購入量を少なくするか、小分けパックタイプのものを選び、なるべく長期間の保存は避けましょう。
タンパク質が多いものをチョイス
犬は雑食です。
肉食であったという意見もありますが、犬の祖先であったハイイロオオカミは雑食でした。
ただ、雑食とはいえ最も多く食していたのはやはり「肉」であったと考えられています。犬の消化器官も肉食に適したものであり、人の食事のような「野菜中心の食形態」では胃腸に負担となります。
このようなことからタンパク質がメインとなったフードが犬本来の食形態に近いと言えます。
しかし、店頭で販売されている比較的安価なフードは穀類がメインになっています。もちろん穀類(炭水化物)もエネルギー供給源として重要ですが、実は犬にとって炭水化物の絶対的要求量はありません。
それに対して、AAFCOではタンパク質の必要量は成長期(子犬)では22%以上、成犬維持用では18%以上 とされています。
栄養成分をチェックし、どちらにしようかな・・・と迷う場合にはタンパク質量の多いものをおすすめします。
ただ、傾向的にタンパク質量が多いものは価格帯も高くなる傾向があります。
また、いくらタンパク質が大切といってもドライフードにおいてタンパク質は30%を超えるべきではないとされています。
また、腎臓や肝臓に疾患を抱えているワンちゃんの場合には、低たんぱく食が必要な場合も。
原材料名の最初に「動物性タンパク質」が◎
初めに言ってしまえば、原材料名の最初に動物性タンパク質が書かれているものは基本的に価格が高めです。
小麦粉やとうもろこし粉などの安価な原材料がメインなものはその分安く買えます。
ただし、犬本来の食形態を考えればやはりメインになるべきは「動物性タンパク質」です。
チキン、鹿肉、魚などのタンパク質が主体である方が自然です。
また安価なフードはチキンミール、ミートミールなど肉を粉末化したものを混ぜて作っています。
この「〇〇ミール」はどんな製造過程で作られているのかあまり目にすることがありません。またタンパク質の主が〇〇ミールのものはあまり嗜好性が高くないものが多いです。
ミールを特別不安に思う必要はないと思いますが、公にされないものに不安は感じやすいもの。
ただし、国内には「ペットフード安全法」という法律があり、ペットフードメーカーはFAMICによる抜き打ち検査もあります。
【FAMICとは】
独立行政法人 農林水産消費安全技術センター。
毎月、30社程度の抜き打ち検査を実施。その結果はこちらで公表しています。
※メーカー名等は記載されていません。
安全面というよりは、嗜好性の低下という点で「〇〇ミール」だらけのフードはおすすめしません。
アレルギー好発犬種・1歳未満は原材料違いのフードでローテーションが◎
アレルギーを起こしやすい犬種というのが明らかになってきました。
- フレンチブルドッグ
- 柴犬
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
- シーズー
- プードル系
- パグ
- ダックスフンド系
もちろんこの犬種以外にもアレルギーは起こる可能性があります。
また免疫機能が未熟な1歳未満はアレルギーを起こしやすいと言われています。
食物アレルギーの場合、同じ食事の繰り返しが誘発になることがあります。
アレルギー対策として「グレインフリー(穀物不使用)」のフードもたくさん出回っていますが、アレルギーが出るのはグレインとは限りません。
チキンや豚などの動物性たんぱく質でアレルギーを起こすこともあります。
アレルギーの不安があるのなら、原材料が違うものを2~3種類用意して「フードローテーション(以下フーロテ)」をするのがおすすめです。
フーロテすることで様々な種類の食材を食べるため、アレルギーが出にくいと言います。
フーロテは1袋ごと、季節の変わり目で、など様々なパターンがありますが、我が家の場合は数日おきに変えています。
フードを短期間で切り替えると、「食べなくなる」「胃腸に負担がかかる」などという意見もありますが、我が家の場合は適応できたため、今のやり方となりました。
手作り食と近い感覚でフーロテを取り入れています。
フーロテ間隔はワンちゃんの食の癖をみながら調整しましょう。
【ドッグフードの選び方コツ5つ】
-
- ペットフード公正取引委員会の証明がある
- 小分けパックタイプをチョイス
- 迷ったら「タンパク質」が多いものを
- 原材料名の最初が「動物性タンパク質」
- 2種類~でフーロテしよう
ワンちゃんのドッグフード選びQ&A
ワンちゃんのドッグフード選びに多い質問をまとめました。
Q1.発がん性があるとされる、合成酸化防止剤BHAやBHTは避けた方がいいですか?
A.合成酸化防止剤のBHAやBHTは人間の食用にも許可されている合成酸化防止剤です。ラットの実験の際、上限を超える量の投与で発がん性があったことから、「危険」というイメージを持たれがちです。
ドライフードに含まれるBHAやBHTはごく微量です。
発がん性に関しては不安視しなくてもいいと思いますが、精神衛生上は別です。
大丈夫だっていうけど不安だな…と感じる場合にはあえて選ぶ必要はないと思います。
また、食に関する安全基準は、後年に変更されることもあるため、絶対に大丈夫とは言い切れない部分でもあります。
Q2.肥満と言われました。低脂肪・低カロリーにした方がいいですよね?
A.こまめに体重を測りながら、今の食事量を5~10%減らして様子を見る方法もあります。
体重コントロール用のフードはカサ増しされたフードともいえます。
現在のフードの量を少し減らしてみる、運動量を増やすなどで調整することもできるため、体重管理用のフードが必ずしも必要とは思いません。
Q3.カラフルで様々な形のあるフードの方がワンちゃんの食欲をそそりますか?
犬は赤と緑が大体同じくすんだ黄色に、青と黄色以外はほぼ認識できません。フードにカラフルな色付けがしてあっても、犬にはくすんだ茶色~グレーに見えるだけです。
また犬の視力は0.3未満。
顔を数センチまで近づけてやっと形が認識できます。
でも、フードにそこまで近づいている時はすでに「食べている時」。
形を見て、食欲がそそられるというのは難しいと思います。
Q4.4Dミートって本当にありますか?
4Dミートとはドッグフードに加工前の原材料となる動物が死んでいる(Dead)、死にかけている(Dying)、何らかの障害を持っている(Disabled)、病気である(Diseased)のいずれか、またはすべてに当てはまる肉のこと。
やや煽り感のある言葉ですが、加工前に動物が死んでるのは当然です。
死にかけた動物を生きたまま加工するというのは作業的にも難しいため、殺処分してからフードにします。
過去にアメリカで死にかけた動物をそのまま加工している工場が摘発されたことがありますが、国内ではそのような事実は出ていません。
障害を持っている、病気である家畜がフードに使われる可能性は否定できません。
農林水産省の「ペットフード用肉骨粉等の取扱いの見直し」という資料において、農場において死亡した「豚・馬・家きん)をペットフードにレンダリングするガイドラインが明記されています。
詳細 ペットフード用肉骨粉等の取扱いの見直しペットフードにおけるレンダリングとは人間用の食用に適さない家畜や部位をミールとして再び価値を持たせること、となります。
農場で家畜が死亡する理由は様々であり、それらがドッグフードの〇〇ミールに使われている可能性はあります。
ただし、牛の場合はBSEなどの伝染病の恐れがあるため、病死の場合は混入しません。
4Dミート混入による被害等は今のところ確認できていません。
Q5.ヒューマングレードとは?ヒューマングレードの方がいいですか?
ヒューマングレードとは原材料に使われている素材が「人が口にできるものと一緒のレベル」であるフードのこと。
高品質で安全性の高いフードを求める飼い主さんが選ぶ傾向にあります。
ヒューマングレードの方がいいかと言われれば、それはその通りです。ただし、いくつかのデメリットもあります。
まず高額なフードが多いということ。
高品質な〇〇産の鶏、など素材自体が高いため、高額になるのは必至です。
そして消費期限が短いものが多い、ということ。
品質にこだわるヒューマングレードのフードは添加物を嫌う飼い主さんのために、必要最小量の添加物しか加えていない場合も多く、消費期限が短めに設定されています。
高額であっても、こまめに購入する手間があっても、愛犬のためにできるだけよいフードを与えたいという方にはおすすめです。
まとめ
飼い犬は与えられたもの以外、口にすることはできません。
だからこそ愛犬のフード選びはむずかしいと感じてしまうのかもしれません。
ですが、上記でまとめた5つのコツを意識したドッグフード選びをして頂ければ、粗悪なフードを選ぶリスクは最小限に減らせると思います。
犬の舌は味覚を感じる細胞が人間の1/5しかありません。
それでも甘味、酸味、苦味、塩味などをちゃんと感じて食べています(特に甘いのが好き)。
毎日の食事でワンちゃんが目を輝かせて食べてくれたら飼い主である私達もとても嬉しいですよね。
ぜひフード選びの参考にしてみてくださいね。