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ラシーネはビタワンで有名な日本ペットフード株式会社が販売を手掛けるドッグフード。
2018年誕生の比較的新しいドッグフードです。
今日はそんなラシーネのドッグフードについて、評価していきたいと思います。
ラシーネはラインナップが8種類ありますが、最も人気である「ラシーネ（フレンチブルドッグ）」を参考モデルとしてまとめていきますね。
ラシーネを検討されている方はぜひ読み進めてみてください。
目次
ラシーネ（フレンチブルドッグ）の原材料
※赤：合成酸化防止剤・オレンジ：穀類・繊維質・緑色：危険度は低いが不要な添加物で示しています。
添加物として「ソルビン酸カリウム」や「デヒドロ酢酸ナトリウム」が使用されています。
人間が食べる食品にも使われていますが、あまり印象のよい添加物ではないですね。
後半で詳しく説明します。
ラシーネ（フレンチブルドッグ）の保証分析値
以下の栄養量を保証しています。
| タンパク質 | 脂肪 | 粗繊維 | 灰分 | カルシウム | リン | リノール酸 | 水分 | 代謝エネルギー（ME） |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 21％以上 | 7.5％以上 | 4％以上 | 9%以下 | 0.9%以上 | 0.7%以上 | 1.0％以上 | 20%以下 | 310kcal/100g |
栄養基準
| ペットフード公正取引協議会の基準 | AAFCO（米国飼料検査官協会）の栄養基準 |
|---|---|
| 満たしている | 満たしている |
品質ランク：E
栄養量については問題ありません。
一般的なフードだと言えます。
ただし、一切の生肉は使用せず、タンパク類は全て〇〇ミール、〇〇粉。コストカットできる大きな要因となっていると思います。
ワンちゃんの食欲をアップさせるためのチーズジャーキーやささみジャーキーは好感が持てますが、こちらもドライフードと同じく原材料の産地や品質は不明です。
そして保存料にソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムが使われているのも印象がよくありません。
腸内環境を意識して、オリゴ糖、被毛や皮膚ケア素材としてコラーゲン、新陳代謝を高めるL-カルニチンが配合されているのはいいと思います。
「ソルビン酸カリウム」「デヒドロ酢酸ナトリウム」は危険なの？
ラシーネの保存料にある「ソルビン酸カリウム」と「デヒドロ酢酸ナトリウム」。
ドッグフードに使われていると印象が悪く思われがちです。
ソルビン酸カリウム
ソルビン酸カリウムは腐敗やカビを防ぐ抗菌作用を持つ添加物です。
ドッグフードにおいては水分を含むウェットフードなどに多く用いられています。
また人間の食品にもよく使われています。ソルビン酸カリウムを摂取すると体内で水と二酸化炭素に分解されます。国内では厚生労働省において「指定添加物」に定められています。
規定内の使用量（1kg当たり3,400mg以内）であれば安全であるというのが現在の認識です。
ただし、ソルビン酸カリウムが皮膚炎や蕁麻疹の原因になる可能性を示唆する声もあります。また乳酸に敏感なタイプではアレルギーの原因になることも。
ソルビン酸カリウムの抗菌作用が腸内環境に影響したり、一部DNAを傷つけるとの意見も少なからずあります。
参照 Pseudomonas fluorescensの蛋白合成,核酸合成ならびに呼吸に及ぼすソルビン酸の阻害作用-J-stage※抄録
デヒドロ酢酸ナトリウム
デヒドロ酢酸ナトリウムもまた厚生労働省の定める指定添加物となっています。
防カビ・抗菌作用を持ち食中毒を起こさないために添加されています。
こちらも使用量を守れば安全とされています。
気になる症例としては犬に400mg/kgに相当するデヒドロ酢酸ナトリウムを経口投与したところ、数時間後に失調、嘔吐などの症状がみられ、72時間後には死亡したという報告があります。
しかし通常400㎎/kgものデヒドロ酢酸ナトリウムを添加することはありません。
当たり前のように食卓に上るベーコンやハムに発がん性があると2015年突然WHOが勧告を出して世間がざわついたように、安心していたものが急に不安視されることはあります。
ラシーネ（フレンチブルドッグ）の評価
高評価ポイントと低評価ポイントを箇条書きでまとめます。
【高評価ポイント】
- 低価格である
- 食いつきをよくするチーズやささみジャーキーが使用されている
- 着色料不使用
- 個包装で鮮度を保ちやすい
【低評価ポイント】
- 穀物がメインである
- 動物性タンパク質に生肉の使用がない
- 素材の生産地などが明確に記載されていない
- 添加物が多い
ラシーネの犬種別の違いとは
ラシーネは犬種別にフードが分けられています。
以下にそれぞれのフードの違いと共通点をまとめました。
共通点
- 着色料不使用
- N-アセチルグルコサミン、コンドロイチン配合：関節の健康維持
- オリゴ糖配合：腸内環境の改善
- コラーゲン配合：被毛・皮膚の健康維持
- カゼインホスホペプチド配合：骨格の健康維持
- 低脂肪・低カロリー
フード別の違い
- トイプードル：コラーゲン配合→被毛への効果
- チワワ：アントシアニン配合→目への効果
- ミニチュアダックス：イミダゾールペプチド配合→スタミナ効果
- ポメラニアン：ヒアルロン酸配合→柔らかい被毛への効果
- 柴犬：DHA→賢さへの効果
- フレンチブルドック：アルギニン配合→筋肉質な体系への効果
- ミニチュア・シュナウザー：コラーゲン配合、亜鉛配合→コシのある被毛への効果
- レトリーバー：DHA･トリプトファン配合→従順な性格への効果
出典：ラシーネ公式サイト
正直、「本当に犬種別に必要？」と思う部分もありますが、これがラシーネの犬種別の違いになります。
ラシーネの口コミ
Amazon、楽天から特に多い内容の口コミをセレクトしました。
Amazonの口コミ
楽天の口コミ
此方のフードに替えてから爆食です^_^
とっても美味しのかな
喜んで食べてます。
安くてお家迄届くので助かります^_^
楽天みんなのレビュー
いつもと違う商品を購入した、フレンチブルドッグとキャバリアのミックス犬で食べるかな思って心配したが 大丈夫でした
楽天みんなのレビュー
体重3kgのキツネ顔ポメラニアンですが、大好きなおやつを食べてるのと同じくらい食いつきが良いです。しかも飽きもせずにずっと食べてます。当分はこの餌を続けます。
楽天みんなのレビュー
ただ、食いつきがイマイチだったという声はいくつかりました。
ラシーネのラインナップと栄養成分
| 種類 | 適正年齢・症状等 | 主原料 | 穀物・繊維質 | 粒の大きさ | 合成酸化防止剤 | 不安な成分 | Kcal/100g | 希望小売価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トイ・プードル | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 310Kcal | 553円/800g |
チワワ | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 7種類 | 小粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 310Kcal | 553円/800g |
ミニチュアダックスフンド | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 300Kcal | 553円/800g |
柴 | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 300Kcal | 535円/800g |
ポメラニアン | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 310Kcal | 526円/800g |
フレンチ・ブルドッグ | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 310Kcal | 526円/800g |
ミニチュアシュナウザー | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 6種類 | 中粒 | ー | プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム | 300Kcal | 567円/800g |
ゴールデン＆ラブラドールレトリーバー | 全成長段階 | 穀類（トウモロコシ、小麦粉、ライスブラン、コーングルテンフィード） | 7種類 | 中粒 | ー | ー | 340Kcal | 2,528円/5Kg |
1kgでどれくらいもつ？コスパチェック
※ラシーネ（フレンチブルドッグ）でチェックしています。
- 成犬時の体重目安8㎏なら1日190gにて約5日間
コスパは10gあたり6.6円。
「低価格帯フード」に分類されます。
ラシーネの原産国・食いつき・給餌量・価格など
※食いつきについては口コミを参考にしています。
| 生産国 | 日本 |
| 販売会社 | 日本ペットフード株式会社 |
| 食いつき | 良好～食べない子も |
| 粒の大きさ | 小粒～中粒 |
| サイズ | 800㎏～5㎏ |
| 与える量 | 5㎏の成犬：1日当たり約100～140g（種類による） |
| 公式価格 | ｰ |
| Amazon | 526円/800g |
| 楽天 | 509円/800g+送料660円 |
ラシーネの総合評価
国内初のドッグフードメーカーであり、これまで健康被害を起こした症例は報告されていません。
タンパク質は肉粉のみであり、このような肉粉にレンダリングされた肉類を使っている可能性は否めません。
レンダリングされた肉類の詳細はこちら↓
とはいえレンダリングされた肉粉が健康を害すると言い切れません。
歯切れの悪い言い方になってしまいますが、ラシーネは「品質や素材は不明だけど、食いつきがよく体調不良を起こさない犬が多い低価格帯のフード」という位置づけになります。
ラシーネはこんなワンちゃんにおすすめ！
- 安価なドッグフードをお探しの方
- 国産ドッグフードをお探しの方
- 食いつきのよいドッグフードをお探しの方
- 穀物アレルギーのないワンちゃん
ラシーネのドッグフードによくあるQ&A
Q1.ラシーネは食いつきがよいのでしょうか？
A. チーズジャーキーやささみジャーキーがドライフードにプラスされているため食いつきがよいことが多いようです。ただし、全てのワンちゃんが食べるわけではありません。
口コミは決して多くないですが、食べなかったというものもありました。
Q2.ラシーネにシニア用のドッグフードはありますか？
A.ありません。子犬から全年齢対応です。
シニア期でドライフードが食べにくい場合にはふやかしてあげることをおすすめします。
Q3.ラシーネにサンプルはありますか？
A. ラシーネにサンプルはありません。
まずは試してみたいという方は最小サイズ800gからお試しすることをおすすめします。
ただし、レトリーバー用は5㎏になります。
Q4.ラシーネに使われている添加物は危険ですか？
A. 現段階で危険な添加物は使われていません。
プロピレングリコール、ソルビン酸カリウムは気になる添加物ですが、規定量以下であれば問題ないとされています。
Q5.ラシーネに発がん性物質は入っていますか？
A. 入っていません。
ただし、ソルビン酸カリウムに亜硝酸塩（主にハムやソーセージに使われる）を併用することで毒性が強まると言われています。
ドライフードの他に亜硝酸塩を添加物として使用しているものを与えるのはおすすめしません。
参照食品栄養健康評価の結果の通知について―厚生労働省（PDF）
