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水分量10%以下のいわゆる「ドライドッグフード」は、基本的に総合栄養食。
総合栄養食とは、これと水だけで犬の一生涯の栄養をサポートできるというものです。
ではなぜ、ドッグフードをローテーションする「フードローテーション」をするのでしょうか?
今回はドッグフードの「フードローテーション」について詳しくまとめていきます。
目次
フードローテーションとは
フードローテーションとは、いくつかのドッグフードをローテーションさせながら与える給餌方法のこと。
我が家の愛犬は4種類を数日置きにローテーションさせています。
一般的には「一袋を食べ終えたら」「季節の変わり目ごとに」など、2~3ヵ月のスパンでチェンジするのが多いです。
我が家の場合は数日置きに変える方が食いつきがよく、便の性状も安定しているためこの方法に落ち着きました。
さらに、手作りごはんも数日おきに与えています。
フードローテーションのメリット
- 同一のフードだけを食べ続けることによるアレルギーの発生リスクを抑える
- 消化・吸収能力の向上
- 栄養バランスの向上
- 年齢に応じて必要な栄養素のコントロールができる
- 食の楽しみ
- 被災時等で同一フードを与えられなくなった時の対策として
いつも同じフードよりも色んなものを食べることでアレルギーのリスクを減らせるというが最も大きなメリットと言えそうです。
また、同じフードばかりだと飽きて食べなくなる子もいるので、そんな時には味と香りが変わることで食いつきを良くする効果もあります。
被災したワンちゃんは精神的ストレスでただでさえ食欲不振になりがち。
いつもと同じフードしか食べないワンちゃんはこんな時に困ってしまいます。
いろんな味に慣れさせておくというのは災害時ための対策にもなるんです。
フードローテーションのデメリット
- 食物アレルギーを引き起こす可能性がある
- 食にわがままになる
- 胃腸に負担がかかる場合もある
- フードジプシーに陥る可能性がある
メリットの所で「アレルギーの発生リスクを抑える」と言いましたが、実はフードローテーションをすることでアレルギーを起こすこともあります。
食べなれない食材に反応してしまうリスクです。
アレルギーはどんな食材にいつ・なぜ反応してしまうのかの予測はとても難しいため、新しいフードでアレルギーを起こすリスクもあります。
また、色んなフードの味や香りを知ることで食に対してわがままになるワンちゃんもいます。
食べたり食べ無かったりすることで、飼い主さんは「もっとよく食べてくれるフード」を探してドッグフードジプシーに陥ることも。
まずは飼い主さんがワンちゃんの個性を見極めつつ、導入を検討したいところですね。
フードローテーションがおすすめなワンちゃんとは?
それではどんなワンちゃんにフードローテーションがおすすめなのでしょうか?
- 今のフードの食いつきが悪くなってきた
- 何でも食べれるようにしておきたい
- 現フードの原材料に小麦などの穀物類が使われている
- 胃腸トラブルが少ない
- 食欲が旺盛で何でも食べる
逆にフードローテーションがおすすめできないのは、現在与えているドッグフードを好んで食べていたり、元々アレルギーになりにくい素材を使っている場合。
飼い主さんが積極的にフードローテーションを取り入れる必要を感じてない場合です。
フードローテーションは必ずしも必要なものではありません。
フードローテーションのやり方
1.主原料の違うフードを選ぼう
せっかくフードローテーションをするのなら、主原料が違うものを選びましょう。
現在の主原料がチキンの場合なら、ラムやベニソン、魚系など。
またラム・ベニソン・魚系は低アレルギー食材になります。
2.穀物フリーを取り入れてみる
アレルギーは「コップの水があふれる」ことに例えられます。
要は同じ食べ物を食べ続けているとどんどん蓄積され、器が満タンになって溢れることをアレルギー発症に例えたものです。
器の大きさは個体それぞれで違います。
アレルギーを起こしやすいとされる穀物。どうせフードローテーションを取り入れるのなら、定期的に穀物を摂取しない時期を作ってみるのもおすすめです。
3. 季節に合わせてフードローテーションを取り入れてみよう
例えば寒い時期はカロリー高め、筋肉の動きを高めるベニソンを取り入れる、夏は犬のビタミン・ミネラルを消耗しやすいので、野菜が充実しているフードなど。
季節によって変化するワンちゃんに必要な栄養素に合わせてローテーションする方も多いです。
フードローテーションが不安ならトッピングで調整しても◎
現フードを変更することに抵抗があるのなら、無理に行うことはせず現在のフードに「トッピング」をする方法がおすすめです。
以下には簡単なトッピングについてまとめます。
もっと詳しく知りたい方は以下のページを参照してください。
ヨーグルトトッピング
ヨーグルトは必ず「プレーン」タイプのものを選びます。
ヨーグルトのトッピングは食欲を増進させるだけではなく、腸内環境を整える効果が期待できます。
またヨーグルトには口臭を改善する働きもあります。
野菜のトッピング
野菜に含まれるビタミン・ミネラルを摂取するのにおすすめです。
犬は甘い味が大好き。
野菜の中でもさつまいもやジャガイモなどのイモ類は好んで食べます。
食物繊維で消化吸収を助ける働きもあります。
だし汁
鶏や牛、豚などを煮た汁をフードにかけるだけでもいつもとは違う味と香りとなり、栄養素もプラスできます。
野菜だし(ベジブロス)でもOKですが、玉ねぎなど犬にとってのNG食材を使っている場合には与えてはいけません。
水分補給にノンカフェイン茶を
フードへのトッピングはハードルが高いと感じる場合には水分を工夫するのも◎。
わんちゃんにカフェインはNGですが、ノンカフェインのお茶であればミネラル補給に役立ちます。
黒豆茶やハーブティー、ルイボスティーなど。人が飲む場合の2倍~3倍に薄めて与えましょう。
何を食べさせたり飲ませたりしていいのか分からない・・・
それなら以下を参考にしてみてくださいね。
まとめ
フードローテーションは必ずしも必要なやり方ではなく、賛否両論もあります。
ただ、犬を飼っている方なら「このフードに変えたら愛犬が喜ぶんじゃないかな?」って気持ちになることはありますよね。
そんな時に、フードローテーションを考えてみてもいいと思います。
今食べている主原料は?
好きなおやつは?
消化器は丈夫な方?
わんちゃんの個性を見ながらドッグフードを変えてみるのは飼い主さんにとっても楽しい経験になることも。